夏の暑い季節、増えてくるのが熱中症・・・。
あなたは熱中症の対策をしていますか?
ここでお伝えしたいのが、「寝ている間も熱中症対策をするのが大切」ということです。
家の中では熱中症にならないと思っているあなた、このまま続けて読んでみてください。
熱中症は子どもだけの話ではなく、全体の約3割の方は経験あり
身体のだるさや顔の火照りなどの症状が出る熱中症は、ジメジメした梅雨の時期や気温が高い時期になると増えてきます。
よくニュースでは、小中学校の体育の授業中や全校集会中などで熱中症になるケースが報道されることが多く、子どもがなりやすいものだと思われがちですが・・・。意外と、子どもだけがなるものではないようなんです。
次の調査結果をご覧ください。
全国の熱中症を知っている20歳~79歳の男女1200人に聞いた
「熱中症に関する調査」
(中略)
Q1. あなたは、これまでに熱中症になったことがありますか。
(単数回答)【n=1200】
(中略)Q4. 熱中症の予防として、あなたが行なっていることは何ですか。
(複数回答)【n=715】(後略)
まずは、Q1.の「あなたは、これまでに熱中症になったことがありますか。」についての調査結果から見てみましょう。
全体を見てみると、「医師に熱中症と診断されたことがある」人が4.3%、「熱中症と思われる症状になったことがある」人が25.2%となっており、これらを合わせると29.5%・・・。なんと、全体の約3割の方が熱中症の経験があることが分かります。
年代別に見ると、20代が43.0%と最も高い結果となっており、熱中症に関して何らかの情報を持っている大人であっても熱中症になってしまうようですね。
次に、Q4.の「熱中症の予防として、あなたが行なっていることは何ですか。」についての調査結果を見てみましょう。
熱中症の予防として98.9%という、ほぼ100%に近いほとんどの方が答えたのが「水分補給」となっています。
そのほか、「エアコンや扇風機で室温を下げる」66.0%、「通気性のよい服を着る」54.5%、「除湿機等を使って湿度を下げる」15.0%となっており、熱中症予防をされている方はけっこう多いことが分かります。
熱中症は屋外だけ!?部屋の中でもなる可能性があるんです
先ほどの調査結果から熱中症は子どもだけの話ではなく、大人もなるものであることが分かっていただけたかと思います。
気になったのは、熱中症の予防としてほとんどの方が「水分補給」と答えるくらい、何らかの予防をされているにも関わらず、それでも熱中症になる方がいるということ。
もしかしたら、「熱中症は屋外だけでなるもの」と思っている方がいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、その考え、危ないですよ。事実、熱中症は屋外に限らず、部屋の中でも起きるものですから・・・。
暑い中外に出ていると、汗が出て体力も消耗するので、熱中症にならないようにと自然と意識が向かいやすくなります。ですが、部屋の中だと屋外ほど暑さが感じられない分、熱中症にならないと油断しがちになってしまいます。これが落とし穴なんですよね。
熱中症は屋外だけでなるものと思いこまず、室内でもなる可能性があることを頭に入れて気を付ける必要があると言えます。
寝ている間も熱中症にかからない為の3つの条件
熱中症にかからないようにする中で、さらに油断しがちになるのが寝ている時になります。というのも、寝ている間は熱中症を予防するための行動が無意識にとれませんので、より気を付ける必要があるのではないでしょうか。
では、ここからは寝ている間も熱中症にかからない為の3つの条件をご紹介していきたいと思います。その3つとは次のとおりになります。
- 過ごしやすい温度、環境にする
- 通気性、吸湿性の良い寝具を使う
- 寝る前に水分を十分に摂取しておく
それぞれ順に追って説明していきますね。
1. 過ごしやすい温度、環境にする
まず、熱中症にならないようにするには、室内の環境をよくしてあげてください。目安は室温を28度以下、湿度を60~70%以下にすると良いです。
1954年にアメリカで提案された暑さ指数(WBGT)では、温度が28度を超えると熱中症になる人がグンと増えることが示されています。
なので、クーラーや扇風機など冷房器具を使って、なるべく室温を28度以下に保つようにしてください。
中には「電気代節約」と思って、寝る時は冷房器具を使わない方がいらっしゃるかもしれませんね。ですが、蒸し暑さで寝苦しくて途中で起きてしまうことになると、しっかり熟睡できず、疲れが取りにくくなります。
また、途中で起きた時に冷房器具をいちいち付けるよりかは、付けっぱなしの方が電気代が安く済む場合がありますので、最初から付けておいたらどうでしょうか。
2. 通気性、吸湿性の良い寝具を使う
熱中症にならないようにするには、普段使用する寝具にもこだわってみてください。
通気性と吸湿性に優れた素材を選んであげるといいでしょう。
特に麻や綿といった素材は睡眠中にかいた汗を素早く吸収して発散してくれるのでオススメですよ。
3. 寝る前に水分を十分に摂取しておく
人は寝ている間にコップ1杯分もの汗をかくとされています。
汗をかくということは水分が身体から失われていくことですので、失った水分を補給をしてあげないとですが・・・。寝ている間はそれができません。
ですので、寝る前にコップ1杯程度の水を飲んでおくことで、対策をとってあげておきましょう。
ただし、アルコールを含むお酒はかえって体内の水分を出してしまい、水分の補給にはならないので、避けてあげてくださいね。
以上が寝ている間も熱中症にかからない為の3つの条件になります。ぜひ参考にしてみてください。
もし、意識が朦朧としたり、身体がけいれんするような状態であれば、重度の熱中症の可能性があります。そういう場合は無理をせず、病院などの医療機関でみてもらうようにしましょう。
本日のまとめ
今回は「熱中症」に注目してご紹介してきました。
熱中症は子どもから大人までどの世代の方もなるものですし、たとえ室内であってもなることがあります。
特に寝ている間も熱中症にならないよう、対策をとってあげてくださいね。
- ●身体のだるさが続く
- ●疲れが取れない
- ●めまいや立ちくらみがする
そんなあなたは、熱中症以外に原因があるのかもしれません。早めにケアを始めていきましょう。
とはいえ、病院や整骨院など、医療機関によって症状に対するケアが変わってきます。例えば、整骨院ならお薬を使わず、鍼灸や整体などでケアをされていくことになるでしょう。
あなたの症状に合ったケアを選ばれるようにしてください。