多くの女性を悩ませる巻き爪は、女性の足爪トラブルの約70パーセントにも上るのだとか。
「いつから巻き爪になったのだろう」、「その原因は一体何?」、「どう対策すべき?」……と気になる事ばかりです。
そこで今回は、巻き爪の基礎知識である、巻き爪の特徴・原因・状態と見極め方法などのについてご紹介します。
巻き爪の基礎知識
巻き爪と一言で言っても、その程度はさまざま。
ごく軽い状態なら、たまに痛いカナ?という程度で我慢できる範囲。
しかし、状態が進むと、毎日が痛みとの闘い・歩くのが苦痛・靴のサイズを上げて対策しているなど、生活に影響が出てきます。
更に巻き爪が進んだ場合には、普通に歩くことが困難・巻き爪部分に腫れや出血がある・靴を履く事が出来ないなど、すぐに対策しなければ普段の生活に支障が生まれる場合もあります。
ここからは、そんな辛い巻き爪について詳しく見ていきましょう。
巻き爪の辛さは3種類
巻き爪の辛さは痛みの強さ・見た目の問題・その事が周囲になかなか理解されない事ではないでしょうか?
巻き爪は、その痛みの強さから、歩行が困難になり、通常通りの社会生活が困難になる場合があります。
それはまるである日突然風邪をひくみたいに。
もし、風邪の時ならば、「風邪で熱が高いので、仕事休みます」といえば「お大事に。早く良くなってね」と、普通ならこんな会話が成立しますよね。
しかし、これが巻き爪となると、その対応は相手次第。
運よく過去に巻き爪の経験がある人とか、知識を持っている人ならば、風邪の時と同じくスムーズな会話が成立するでしょう。
しかし、相手にその経験がなければ・・・「巻き爪が痛くて歩けないので、仕事休みます」に対して、「……そうですか……お大事に……」と、なんとも妙な間が生まれる、微妙な会話になる可能性は小さくありません。
あるいは最悪の場合「それでどうして巻き爪で仕事にこれないの?」と、まったく理解を得られないことだってあるでしょう。
このように、巻き爪に対する周囲の反は風邪の時のそれとは全然違いますので、心身ともに辛い状態に置かれることになりかねません。
それに加えて、巻き爪には見た目の問題も伴います。
巻き爪が原因で、夏でもサンダルはNGだったり、靴下が手放せなくなることだってあるのです。
そうならないためにも、まず、巻き爪に対する知識を身に着けて、早い段階での対策を可能にしましょう。
そして、もしすでに悪化しているのならば、改善に向けて対策しましょう。
巻き爪とは?
巻き爪とは、爪の先の端部分が丸まって、指に食い込んだ状態になる事。
その程度は様々で、指の肉に食い込む程度の軽い状態から、完全に爪が丸まった重い状態になる事も。
そこまで進むと、何も知らずみ見た人にとっては、「爪」にすら見えないかもしれません。
この巻き爪は、足の親指に生じることが多いのですが、実はそれ以外の足の指、あるいは手の指が巻き爪になる事だってあるのです。
巻き爪の見極め方
重度の巻き爪なら、痛みが強い・化膿してる・爪の変形がみられるなど、自分で判断できる場合がほどんど。
半面、初期の巻き爪や、あるいはある程度進んだ状態であっても、自分が巻き爪たと気づかないこともあります。
では、参考画像を見てみましょう。
この2枚は、巻き爪対策前の状態です。
まずは左側の画像から。
一見普通に見えますが、矢印部分をよく見ると爪が食い込んでいる状態です。
次に右側は、さらに状態が進んでいて、正面から見ると、爪が丸くなり隙間が生まれ、爪の端が肌に食い込み、爪自体が肌から浮いたような状態になっています。
この方々は幸い対策を行うことができたのですが、
気づかずそのまま放置してしまった場合には、更に悪化する事も。
できる事なら重度にまで進む前に対策したいものです。
そこで、ここでは「私ってもしかして巻き爪?」という方に向けて、巻き爪の見極め方についてご紹介します。
巻き爪かも?チェックシート
□爪の角やその周辺が皮膚や肉への食い込みがある。
□爪の角付近、あるいはその周辺に腫れ・痛みを生じることがある。
□つま先を正面から見た時、密着しているはずの爪と肉部分に隙間がある。
□ヒールや先端が細い靴を履くと、爪やその周辺に腫れ・痛みを生じることがある。
これらの内どれか1つでも当てはまるならば、巻き爪予備軍の状態、あるいはすでに巻き爪になっているかもしれません。
早めの対処で悪化を防ぎましょうね。
巻き爪の原因と対策
このように、巻き爪にはそれとは判断つかないものから、重度の巻き爪まであります。
では、ここからはどうして巻き爪になってしまうのか?悪化する原因とは?について詳しく見ていきましょう。
巻き爪の原因と対策/靴のサイズがあっていない
普段履いている靴のサイズが大きくても小さすぎても巻き爪を招きます。
小さすぎる靴を履いて生活している場合、足の先は常に圧迫された「狭くてキツイ状態」に置かれます。
そのままの状態で生活を続けることで爪が変形し、次第に巻き爪にまで進行してしまいます。
逆に、大きすぎる靴を履いている場合、靴が脱げないようにと足に妙な力が加わります。
この力は、スリッパやそのタイプの靴を履いた時にも同じことが起こっています。
この時、多くの場合足の指が浮いた状態で靴を支えようとします。
それが習慣になってしまうと、足の指が常に浮いた状態の「浮き指」となります。
この浮き指の状態になると、足の指で歩行することがなくなり、それが外反母趾を招き、その外反母趾が巻き爪を招くといった悪循環に陥ることがあるのです。
これを防ぐには、シューフィッターによる正確なフィッティングを行ったうえでの靴の購入がベストです。
自分の足にぴったりでかつ、歩きやすい靴ならば、靴の中の足のコンディションが良好な状態になり、浮き指&巻き爪の改善に期待大なのです。
しかし、これにはコストの問題が。
これを選択した場合、金銭的負担は少なくありません。
もっと手軽な方法として、サイズが大きい・スリッパタイプなど、靴の中で足が不安定になるタイプの靴の使用を避ける事と、普段履きをジャストサイズのスニーカーに変える方法がおすすめです。
この時、以下の事に注意してスニーカーを選択びましょう。
①ジャストサイズを選ぶ
②ヒモで調整できるタイプを選ぶ
③毎回ヒモを調整して、足にぴったりフィットさせた状態で履く
巻き爪の原因と対策/高すぎるヒール
ヒールを履くと、つま先に負担か集中します。
もし、ヒール部分が狭いならば、「狭くてキツい上に体重がつま先に乗っかった状態」となり、爪への負担は計り知れません。
この状態になると、むしろ「巻き爪を起さない方が不思議」そう言えるくらいに、足の指にとっては過酷な状態なのです。
かといって、ヒールを全くはかないというのは、私たち女性にとってはちょっと難しいかもしれません。
そんな場合は、移動の時に履く靴とヒールの使い分けをおすすめします。
通勤や移動時など、歩行距離が長い時にはスニーカーやフラットシューズを活用し、必要に応じてヒールにチェンジしましょう。
そして、この時に履くヒールにも一工夫。
可能な限りヒールが低く安定性のある太さで、歩きやすいタイプの物を選びましょう。
最近はウォーキングの特化したパンプスも多数発売されていますので、この機会に自分にとってベストなヒールを見つけてみましょう。
巻き爪の原因と対策/爪の切り方
深爪・爪の角を丸くカットすると、爪の周囲の皮膚が必要以上に発達し盛り上がった状態になります。
これによって、爪はその成長を邪魔されます。
しかし、爪は成長を止めようとはせず、通常とは異なる形状で伸び続けることになります。
その結果、巻き爪を引き起こすことになるのです。
これを避けるためには、爪は短く切りすぎない・先端をスクエアにカットするお手入れ方法にチェンジしましょう。
巻き爪の原因と対策/歩き方・運動不足・運動時のケガ
歩き方にクセがある場合や、サッカー・格闘技・テニスなど、足の指に強い力が加わり続ける運動を行うと、巻き爪になる場合があります。
歩き方のクセは、前述にある「靴のサイズがあっていない」といった場合にも起こりますので、大前提としてピッタリとフィットする靴の着用から始めましょう。
これ以外では、普段の姿勢の悪化などが主な原因となりますので、適度な運動・体の歪みの矯正・正しい姿勢で生活するなどの工夫をします。
あるいは、高齢・活動量が極端に少ない生活を送っている場合も巻き爪を招くかもしれません。
活動量が少ないという事は、足の指にほとんど力を入れない状態が続くという事。
実は爪には「力が加わらなければ丸まる」という性質がありますので、活動量の少ない生活は巻き爪を招く原因となって当然なのです。
それを避けるには、できる限り毎日正しい歩き方で、最低でも30分程度歩く習慣を身につけましょう。
あるいは、運動中に足の爪付近にケガをした場合、それが原因で巻き爪になることがありますので注意が必要です。
もし、ケガをした場合には爪に異常はないかなどしっかりと経過の観察を行いましょう。
巻き爪の原因と対策/爪の形状
中には、オーバーサイズネイルといって、もともと爪の横幅が広い人・あるいは爪が薄い人がいますが、これらが巻き爪の原因になる事があります。
この場合は、生活習慣などの改善での対処はできませんので、専門家への相談が必要となります。
巻き爪の基本を知って、巻き爪の痛みとサヨナラしましょう!
巻き爪の基本についてご紹介してまいりました。
巻き爪は、その認知度の高さのわりに、その本当の辛さを知っている人は少ないのが現状です。
そのことが原因で、痛み・見た目の問題・周囲の理解を得にくいなど、想像以上の辛さにさらされることも少なくありません。
しかし、幸いなことに辛い巻き爪は適切な処置によって対策は可能です。
それらの選択肢の中には、切らない&痛くない巻き爪矯正法の「ツメフラ法」があります。
この「ツメフラ法」は当方ににてご提案していますので、気軽にご相談ください。