腰痛持ちなんです。という言葉を聞くと身体的な異常を持っていたり、重い荷物を持つ仕事をしていたり、常に座るような仕事、例えばトラックの運転手やデスクワーカーだろうと推察する方が多いと思います。
こういった事に端を発する腰痛は骨、神経、脊髄といった箇所に異常が見られたり、座ったり立ったりする姿勢に原因がある場合が多いのですが、ストレス社会ともいわれる現代では心が病んでしまうことによって腰痛を引き起こすケースがあります。
今回はそんな「心因性(しんいんせい)」によって引き起こされる腰痛について記事を書いてまいりたいと思います。
ストレスと腰痛はどう関係しているのか?
自律神経という言葉を聞いた事がある方は多いと思います。これは人体が無意識に行っている活動を司る神経です。例えば呼吸、消化、吸収、排出、発汗などがキチンと出来るのはこの自律神経のおかげです。
しかし昨今ではストレスによって、自律神経である交感神経や副交感神経のバランスが崩れ、うつ病や自律神経失調症など様々な疾患が登場してきました。
代表的な症状として、きちんとした時間に眠れない睡眠障害、無気力、便秘、内臓機能不全、イライラしてしまう、めまい、動悸、息切れなどが現れるようになってしまうのですが、そういった心の病が原因で腰痛が現れる場合があります。
心因性腰痛の厄介な所は原因がわからない事です。レントゲンを撮っても身体を触っても特に異常は見られないが事実、痛みを感じるのです。また、そもそも腰痛の80%は原因が不明といわれており、専門家泣かせの疾患だと言えます。
心因性腰痛の症状と特徴
さて前章で心因性腰痛は原因が不明という記述をしましたが、心因性腰痛の特徴は実はあります。まず前提として心の病によって腰痛が出る患者さんの多くは重度、軽度に限らず「うつ」状態に陥り、前述のようにイライラしたり、睡眠障害をすでに持っている場合が多いです。
次に骨や筋肉あるいは内臓に何も問題がみられないのに3か月以上も慢性的に痛みがある、痛みを感じる箇所がいつも違う、心が感じている悩みの大きさに比例して痛みが変わる。
という特徴も挙げることができます。それから学問的にどちらに分類されるのかは定かではありませんが、気持ちがふさぎ込むと猫背のように俯いた姿勢を取りがちになり、それが原因で身体的な腰痛を引き起こす場合も考えらます。
それと心にストレスを感じている時は、副交感神経がキチンと働かないので身体がずっと緊張状態にあり、リラックスできないので身体の筋肉も常に緊張してしまい、それによって腰痛やぎっくり腰になりやすくなることも考えらえます。
運動をしてストレスと腰痛を予防しましょう
さて心因性腰痛の予防方法についてですが、多くの記事ではストレスをためない様に、ためない様にと記述がありますが、そうはいっても仕事に穴は開けられないし、家事や育児を休むこともできません。
ですから今回はゴルフを始めることで腰痛が減る可能性がある、という話をしようと思います。まず初めに「うつ」のような症状が出ている時は、無理やりでも家から出た方がいいです。やはり家にいると新しい情報が入らずに自分一人の思考回路で物事を考えてしまうので小さな不安を増大して、ネガティブな物の考えをしてしまいがちになります。
次に腰痛の多くは、動けないほどの激痛の場合以外は少し運動した方が改善が早い傾向があり、これに効果的なのがジョギングです。その理由はジョギングは腰も含めた身体全体を使う運動であること、それからジョギング運動をすると脳内で幸せホルモンと言われるエンドルフィンが分泌されるからです。
さらに腰痛の改善には腰回りのインナーマッスルを鍛えるのが効果的という科学的研究があります。これは確かに理にかなっており、インナーマッスルを鍛えることで背骨を支える筋肉が鍛えられ、姿勢が良くなり、骨盤が安定するので心因性腰痛でなくても腰痛改善に効果が期待できます。
そして無理のない範囲でこれがすべて取り入れられているのがゴルフというわけです。ゴルフの経験が無い方には少し敷居が高いかもしれませんが、他の激しいスポーツよりは始めやすいと思います。
あるいはもちろん、ジョギングだけでもいいので何かしらの行動を起こしてみましょう。
まとめ
今回は、心の病が原因で発症する腰痛、心因性腰痛について記事を書いてまいりました。
文中でも触れている通り、目に見えないこの腰痛の痛みはなかなか他人に理解してもらえないこともあるかもしれません。けれど痛いものは痛いわけですから無理をせずに自分が出来る改善方法を試してみてください。
あるいは心因性に限らず腰痛はマッサージによって改善が見られる事もたくさんあります、もしも誰にも相談できない身体の不調や、心の不調があればお気軽に当院までご連絡ください。