甘いものが食べたくなってついつい手を伸ばしてしまう・・・そんな時ってありますよね。
甘いものの中でもチョコレートはコンビニなどで手軽に買えて、仕事中でも一口で食べられるので人気ではないでしょうか。
しかし、一方で「チョコレート=太る」イメージがつきもので、食べるのに抵抗がある方もいらっしゃることでしょう。
ですが、食べないなんてもったいないです。
なんと「チョコレートには腸内環境改善の効果が期待できる」ということを知ってましたか?
今回はチョコレートと便通改善に注目して紹介してまいります。
高カカオチョコレートを食べると便通が改善しやすくなる
「チョコレートで便通改善?それってホント??」「そんなの信じられない…」
このように思われる方がいらっしゃるのではないかと思いましたので、以下にチョコレートの便通改善に関する調査結果をご紹介します。
チョコレート摂取による腸内環境改善効果の探索的研究
研究01 カカオプロテインの研究
20歳以上50歳未満の便秘を自覚する女性を、カカオ分72%の高カカオチョコレート摂取グループ(16名)と、対照群としてホワイトチョコレート摂取グループ(15名)に分け、2週間、それぞれ1日当たり約25gのチョコレートを摂取して頂き、「排便回数」と「便色」「便量」などの便の状態の変化を検証しました。
この研究は、帝京大学と株式会社 明治の産学共同で実施いたしました。チョコレートは平成27年6月から7月にかけて召し上がって頂きました。
- 排便回数は、チョコレート摂取1週後で増加し、さらに2週後も改善されました。
- 便の色が改善する傾向が見られました。
- 排便量が増加する傾向が見られました。
- 腸内フローラ(腸内細菌叢)の調整効果が確認されました。
以上の調査結果より、高カカオチョコレートを摂取すると便通が増え、健康的な便の色になり、排便量も増えることが分かりました。
また、高カカオチョコレートを摂取することで腸内環境の調整効果も確認されたようです。
高カカオチョコレートに含まれるカカオプロテインの効果
「なぜ高カカオチョコレートを食べると、便通改善の効果があるの?」
その理由は、高カカオチョコレートに含まれるカカオプロテインというタンパク質にあるそうでうす。
私がカカオプロテインに注目したのは、大豆タンパクと同じように、カカオ豆のタンパク質にも何か機能性があるのではないかと思ったからです。
研究を進めるうえでは、アルカリ水溶液を用いて世界で初めてカカオプロテインの抽出に成功したことが重要なポイントになりました。
本研究における成果は、便通改善のテーマにおいて、腸内細菌の働きが腸の蠕動(ぜんどう)を促すという従来の仕組みだけでなく、カカオプロテイン(タンパク質)による「便のかさ増し効果」という異なるアプローチが見つかったことです。
カカオプロテインは乳酸菌と組み合わせても摂取できますし、これまでより幅広い人々に整腸作用がある成分を提供できるという点で、カカオプロテインが有する「便通改善効果」は画期的な発見といえるでしょう。
帝京大学 理工学部 バイオサイエンス学科 准教授 古賀仁一郎氏
チョコレートといえば、よく聞かれるのがカカオポリフェノールですよね。
カカオポリフェノールには動脈硬化を予防したり、血糖値を下げたりする効果があると言われいて、これもチョコレートのすごいですが・・・。
それだけでなく、カカオプロテインという便通改善の効果があるものも含まれているなんて、チョコレートの凄さを感じられます。
身体に嬉しいチョコレートの食べ方
「じゃあ、チョコレートは1日どれくらい食べたらいいの?」
やみくもに食べればいいというわけではありません。
オススメのチョコレートの食べ方を3つのポイントに分けてご紹介します。
- 摂取すべきチョコレートは高カカオチョコレート
- 食べ過ぎに注意する
- 1日の摂取量は約25g
- 摂取すべきチョコレートは高カカオチョコレート
- カカオ70%以上の高カカオチョコレートを選ぶようにしましょう。高カカオチョコレートにはカカオポリフェノールとカカオプロテインの両方がたっぷり含まれています。
ただし、カカオ含有率が高いとその分苦みがありますので、苦手な方がいらっしゃるかもしれませんね。その場合は他の食べ物と合わせて摂取してみたらどうでしょうか。例えば、カレーに入れてみたり、ホットミルクに入れてみたり。
高カカオチョコレートを使ったアレンジレシピを紹介されているサイトもございますので、参考にされてみてはと思います。⇒株式会社明治 高カカオチョコレートレシピ
- 食べ過ぎに注意する
- そもそもチョコレートは脂質が高く、高カカオチョコレートは普通のチョコレートの1.2倍~1.5倍の脂質が含まれています。
当りまえですが、たくさん食べると太ってしまいます。くれぐれも食べ過ぎには注意してください。
- 摂取量は1日約25g
- これは先ほどご紹介した調査の中で効果がみられた摂取量になります。食べ過ぎを防ぐために、25gを目安にされるといいでしょう。
このとき、25gを一気に食べるのではなくて、1回5グラムを5回ずつ分けて食べるようにしてください。
カカオポリフェノールは早く吸収されて抗酸化作用を発揮するものの、効果が持続しにくいので、分けて食べる方がいいでしょう。
本日のまとめ
今回は「チョコレートと便通改善」に注目してご紹介してきました。
近頃、高カカオチョコレートの商品はたくさん出ているので、手に取りやすいかと思います。
チョコレートという手軽に食べやすい物で便通改善ができるなんて簡単なことですし、続けやすいのではないでしょうか。ぜひそこのあなたも試してみてください。
- 便秘がよくならない
- お腹にガスが溜まってグルグルと音がする
そんな場合は一度専門家に相談されることをオススメします。
便通が良くない原因は食生活にあったり、ストレスにあったり様々です。身体の歪みが原因のことだってあります。
「便通のことはなかなか相談しにくい」と思われるかもしれませんが、悩んで我慢しているのも身体によくないです。
早めに病院や整骨院に行ってケアを始めてみてください。あなたの悩みが解決されますように。