きっと誰もが経験のある腰痛、あなたはどのように対処していますか。
湿布を貼ったり、痛み止めを飲んだり、マッサージしてみたり、整体に行ってみたり・・・様々な方法で対処されていることでしょう。
特にぎっくり腰のような激しい痛みですと、動かず安静にされる方が多いのではないかと思います。
ですが、実は最近は、「腰痛は安静にするより動いた方が良い」とされています。
それは何故なのか、どのように動いたら良いのかについて探っていきたいと思います。
腰痛の新常識、安静にしないワケ
腰が痛い時、動くと余計に痛くなるのではと思うのが一般的ではないでしょうか。それにもかかわらず、何故動いた方が良いとされるのか、医師の松平浩さんは自書で次のように紹介しています。
まずギックリ腰といえば「安静」と思い込んでいないだろうか。しかし最近の医学界では、痛みがあっても「できるだけ動くこと」「活動的に過ごすこと」が大切だという。
あなたは次の3つのうち、どれがもっとも早く腰痛から回復すると思うだろうか?
(1)2日間、トイレ以外はベッドで安静
(2)腰を前、横、後ろの各方向にゆっくり動かす運動を理学療法士が指導
(3)痛みの範囲内でなるべく普段通りに過ごす正解は(3)。フィンランドの研究では、腰痛を発症した人を上記3つの群に分けた。その結果、(3)群の患者たちは、腰痛を発症したあとも、腰痛が持続せず、仕事への支障、欠勤日数がもっとも少なくて済んだという。
ダ・ヴィンチニュース「たった3秒で「腰痛」が治る! 腰痛の原因はあなたの◯◯にあった!テレビで大反響の最新治療法とは?」より
このようにぎっくり腰であってもは「安静にする」から「できるだけ動かす」ように考え方が変わってきているようです。
何もケアしないで動いたらいいのではない
「それなら、腰が痛い時は治療も受けず動いたら良いってこと?」
いや、そういうわけではないんです。
あくまで専門家にきちんとみてもらって、お医者さんに処方された痛み止めを服用するなど、ケアを受けながらが動くのが前提です。
その際、コルセットやサポーターがあった方が良いのであれば使っても構わないです。ただし、コルセットやサポーターといった器具に頼りすぎると、身体の筋肉が落ちてしまう恐れがあるので、専門家とよく相談することが大切です。
ぎっくり腰のような急性の腰痛であっても無理をしない程度に動かす方が良いとされています。
ただし、腰痛の原因が細菌に感染したことであったり、骨粗しょう症による骨折であったりするならば、話は別です。腰痛といっても症状や原因は様々ですので、一度は専門家にみてもらって判断を仰ぐことが大切です。
普段通りの生活のように動いた方がいい
「じゃあ、専門家にみてもらったら、とにかく動いたらいいってこと?」
いや、これもそういうわけではないんです。
動くといっても、腰をさらに痛めるような激しい運動をすればさらに腰を痛める恐れがあります。無理をしてさらに腰を痛めたせいで長引いてしまったら、元も子もないですよね。
中にはぎっくり腰のように初日はベッドから全然動けないこともあります。その場合は、少しずつできることから始めて動いていくことがいいとされています。
なるべく普段の生活に近い形で過ごした方がいいですね。何度も言いますが、無理をしない程度にです。
腰痛の予防・改善がわずか3分でできる「これだけ体操」
- 専門家にみてもらってケアを受けたおかげで腰痛がスッキリしました。
- できる限り身体を動かすようにしたら腰痛が早く良くなりました。
あなたはこの後はどうしますか?
何もしなかったり、前と同じような生活を続けていると、また腰痛が再発する可能性があります。
そうならないよう予防を始めましょう。
腰痛の予防がわずか3秒でできる「これだけ体操」というのがありましたので、ご紹介します。
●1回3秒「これだけ体操」のやり方
- 足を肩幅よりやや広めに開き、ひざを伸ばし、リラックスして立ちます。
- 両手をお尻に当て、指は下向きに揃えます。※腰に手を当てるのはNG
- 息を吐きながら、骨盤を手で押し込むイメージで上体をゆっくり反らします。「イタ気持ちいい」と感じるところまで。
- 反らした状態を3秒間保つ。これを1~2回繰り返します。
この体操をスタッフの私もやってみましたが、とても簡単にできました。激しい動きではないですし、どこの場所にいても簡単にできそうです。
腰痛予防としてだけではなく、改善の効果も期待できるそうなので、腰痛で悩んでいらっしゃる方にもオススメです。ぜひ試してみてください。
本日のまとめ
今回は「腰痛は安静にするより動いた方がいい」をテーマに紹介してまいりました。
腰痛予防や対策はネットや書籍などあらゆるところでたくさん紹介されています。先ほど紹介した体操もそうですが、ご自分に合う方法というのは人それぞれですので、色々と試しながら見つけてみましょう。
色々な方法を試してみたものの腰痛が良くならないのであれば、病院や整骨院といったプロの目にみてもらうことをオススメします。ご自分ではできないケアをしてくれたり、ご自分では分からない原因を見つけてくれるのではないでしょうか。
早く良くなるはずの症状が長引く前に、症状がひどくなる前に専門家の力を借りてみてください。